logo
2023.05.26

マンション売却

マンションの売却が大変な理由とは?よくある理由と対策を解説

「マンションの売却は大変」とよくいわれますが、その理由は何でしょうか。この記事では、マンションの売却が大変であるといわれる主な理由と、その対策について解説していきます。

マンションの売却が大変な理由①いつ売れるかわからない

マンションの売却が大変な理由として、「いつ売れるかわからない」ことがまず挙げられます。ここからは、いつ売れるかわからないという状況について詳しくみていきます。

マンションの売却にかかる期間は3カ月から1年

マンションの売却にかかる期間は、短くて3カ月、長いと1年以上になることもあります。
公益財団法人東日本不動産流通機構が発表している「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」における2011年から2020年までのデータによると、中古マンションの情報が同機構に登録されてから成約に至るまでの日数は、2015年は65.5日(約2.2カ月)、2020年は88.3日(約3カ月)と幅があります。

これは登録から成約までの日数なので、不動産会社探しから媒介契約を経て登録に至るまでの期間と、売買契約の成約から引き渡しまでの期間を考えると、プラス2カ月ほどはみておく必要があります。これからマンションを売却しようと考えている人は、4カ月から半年程度はみておくべきでしょう。

関連記事はこちら
▶︎マンション売却までの平均期間は?最新データと早期売却のコツをご紹介
▶︎マンション売却を最短で行うコツとは?誰でもできる3つのポイントをご紹介

いつ売れるかわからないから住み替えが進まない

マンションの住み替えには、マンションを売却してから新居を購入する「売り先行」と、新居を購入してから元のマンションを売却する「買い先行」の2通りの方法があります。
売り先行の場合、マンションの売却ができないと、新居の購入・引っ越しが進まないことになります。また、買い先行の場合も、元のマンションが売れるまで元のマンションと新居の2つのローン(ダブルローン)を支払わなければならず、負担が大きい状態が続きます。

関連記事はこちら
▶︎マンション住み替えを大変にする要素とは?失敗しないためのポイントをご紹介

いつ売れるかわからないから不安が大きい

もう1つ、マンションの売却で大変なのが、いつ売れるかわからないことからくる不安やプレッシャーです。

マンションを売却する人の多くが、本当に買手がつくのかという不安を抱えたまま、売却活動を続けます。また、マンションの売却活動では、買手がついて引き渡しが終わるまでは気が抜けません。

そのような不安を完全になくすのは難しいことです。「マンション売却は数カ月間もの長丁場になるのだから、不安になって当然だ」とあらかじめ覚悟した上で、内覧の数などを確認しながら不動産会社と相談し、状況に応じて価格調整などを行っていきましょう。

マンションの売却が大変な理由②マンション売却に慣れていない

マンションの売却が大変な理由として、マンション売却に慣れていないことも挙げられます。ここでは、売却に慣れていないことでどのような問題が出てくるか解説します。

マンション売却のために何をどうすればよいのかわからない

多くの人にとって、マンション売却は初めての経験です。不動産会社探しや物件の価格設定、さまざまな書類の準備など、初めてのことばかりで、どう進めればよいのかわからないという大変さがあります。

マンションを売却しようと考えるタイミングは、出産や転勤など、ライフスタイルが変化する時期が多いものです。そのため、引っ越しの期日などが事前に決まっているというケースも少なくありません。慣れない作業をしなければならない上に、期限が差し迫ってくるという焦りが加わり、余計に混乱してしまいます。

不動産会社の良し悪しがわからず大変

不動産を売却する際は、通常、不動産会社に売却の仲介を依頼します。マンションの売却に慣れていないと、売却のパートナーとなる不動産会社をどのように選べばよいのか、また選んだ会社がよい会社なのかどうかわからないという問題が発生します。

関連記事はこちら
▶︎マンション売却時の不動産会社を選ぶ3つのポイントを徹底解説!
▶︎マンション売却で不動産会社を変更すべき?タイミングとリスクを解説

マンションの内覧希望者への対応が大変

居住中のマンションを売却する場合、内覧希望者への対応も大変です。内覧時には在宅していなければならないため、相手の都合に合わせて時間を調整・確保する必要があります。また、内覧希望者は1組とは限らないため、申込が多い場合には毎週のように内覧希望者への対応に追われることもあります。

関連記事はこちら
▶︎マンション売却の内覧のコツとは?内覧の印象を上げるポイントと注意点を解説

マンションの売却を大変にしないための対策

ここまで、マンションの売却に関する大変さについて解説してきました。ここからは、マンションの売却を大変にしないための対策について解説していきます。

オンライン査定サイトを利用する

マンション売却の重要なパートナーとなる不動産会社選びについては、複数の会社に査定を依頼し、その中から自分に合った会社を選ぶのがセオリーです。しかし、複数の不動産会社にそれぞれ電話やメールで査定を依頼していては、時間と手間がかかります。不動産会社への査定依頼には、オンライン査定サイトを利用すると効率的です。

オンライン査定サイトなら、サイト上から売却予定のマンションの地域や間取り、築年数などの情報と自分自身のメールアドレスや電話番号などの連絡先を入力するだけで、簡単に自分のマンションの査定金額を確認することができます。

オンライン査定サイトには、AIによる査定で査定結果がすぐにわかるAI査定サイトや、匿名で不動産会社にマンションの査定依頼ができる匿名査定のサイト、複数の不動産会社に一括で査定依頼をかけられる一括査定サイトなどさまざまな便利なサイトがあります。自分の状況に合ったサイトを利用するとよいでしょう。

住み替えの場合は新居への引っ越しを先に行う

マンションの住み替えの場合、買い先行にして新居を先に購入し、引っ越しをしておけば、内覧希望者への対応のために時間を調整する必要はなくなります。先に新居への引っ越しができれば、空室になった売却予定のマンションの内覧への対応は仲介会社に任せることができます。

実績があり信頼できる不動産会社を選ぶ

マンションの売却活動においては、募集広告の作成、ポータルサイトへの情報掲載や購入希望者への対応、内覧の調整、売買契約から引き渡しまでの段取りなど、不動産会社の存在が極めて大きいといえます。

マンション売却の実績があり信頼できる不動産会社を選ぶことで、マンション売却の大変さを軽減できます。ポイントとしては、マンション売却の実績が豊富であること、市場価格と比較して妥当な査定価格であること、電話・メールのレスポンスの速さ、質問への誠実な対応などが挙げられます。

買取も検討する

マンション売却の最も大きな不安は、買手がいつ見つかるかわからないという点です。特に、引っ越しまでの期限が決まっている場合には精神的に大きなプレッシャーを感じるものです。売却の見通しがつかない場合、また、期限内に必ず売却する必要がある場合には、不動産会社に買い取ってもらうことも検討してみるべきでしょう。

買取の場合、売却価格が一般市場よりも下がるデメリットはありますが、確実に売却できる、売買契約から引き渡し(売却完了)までの期間が1カ月以内とスピーディーであるなど、多くのメリットがあります。買取価格の相場を知るためにも、買取を視野に入れてもよいでしょう。また、仲介会社を介さずに買取会社に買取を依頼する場合は、仲介手数料がかからないというメリットもあります。

参考記事はこちら
▶︎マンション買取は損?注意点、失敗事例、成功させるためのポイントを解説
▶︎マンション買取のデメリットとは?通常の仲介との違いや業者選びのポイントを解説

まとめ

マンションの売却はいろいろと大変です。普段は不動産取引とは無縁という人がほとんどであり、さまざまな慣れない作業を行う必要がある上、売却の見通しがつかないと精神的にも大変な状況が続きます。

マンションの売却活動を大変にしないためにも、一括査定サイトなどの便利なサービスを利用する、信頼できる不動産会社を選ぶなどの対策を講じましょう。早めの売却、確実な売却が必要であれば、不動産会社による買取も選択肢の1つになり得ます。本記事が、マンション売却の大変さを軽減する手助けになれば幸いです。

監修者:キムラミキ

ファイナンシャルプランナー(AFP)宅地建物取引士 社会福祉士 キャリアコンサルタント

日本社会事業大学で社会福祉を学んだ後、外資系保険会社、マンションディベロッパーに在籍後、FPとして独立。現在は、株式会社ラフデッサン 代表取締役として、個人向けライフプラン相談、中小企業の顧問業務をお受けするほか、コラム執筆、セミナー講師、山陰放送ラジオパーソナリティとしても活躍中。

KAITRYで買取価格をチェック!
カイトリーはココが便利!