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2022.10.19

マンション売却

マンション売却までの平均期間は?最新データと早期売却のコツをご紹介

マンション売却までにどのくらいの期間がかかるのかは気になりますよね。この記事では、これからマンションを売却する人に向けて、マンション売却にかかる平均的な期間についてお伝えします。その上で、早期売却の方法、なかなか売却できない場合の対応方法までご紹介します。

マンション売却までの平均期間と流れ

マンション売却まで、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。マンションの売却には、売り出しから売却までの基本的な流れがあり、平均的な売却期間もデータからわかっています。ここからは、マンション売却までの平均期間と流れについて解説します。

マンション売却までの平均期間は4カ月程度

マンション売却までの平均期間は4カ月程度といえます。公益財団法人東日本不動産流通機構による「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」によると、中古マンションの「登録から成約に至る日数」はレインズの平均で、2020年は88.3 日、2021年は74.7日となっています。

レインズとは、不動産会社が全国の不動産会社に販売情報を共有するネットワークシステムのことです。登録から成約までの日数が2~3カ月であるため、前後の活動、つまり実際に売却のための活動を始めてから不動産会社を選定するまでの期間と、成約してから実際に引き渡しに至るまでの日数を考慮すると、4カ月程度が平均といえます。ただしこのデータは首都圏の中古マンションに関するデータであり、実際には1カ月で成約に至るケースもあれば、半年や1年経っても成約しないケースもあるため、あくまでも目安として考えましょう。

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マンション売却までの流れ

マンションの売却を不動産会社に仲介を依頼した場合の基本的な流れは、下記の通りです。

(1)マンションの査定を不動産会社に依頼する
(2)不動産会社と媒介契約(仲介契約)を結ぶ
(3)マンションの売却活動(購入希望者の内見対応など)
(4)売買契約の締結
(5)マンションから新居への引っ越し(自宅マンションの売却の場合)
(6) マンションの決済・引き渡し

ケースバイケースですが、上記の(1)はおよそ約1~2週間、(2)から(4)の「登録から成約に至る日数」は約2~3カ月、(5)と(6)は約4週間が目安となります。

半年以上経っても売却のめどが立たない場合は、何かしらの対策を立てる必要があると思われます。具体的な対策は記事後半で解説します。

マンション売却の方法には仲介以外に買取もある

マンションを売却する方法としては、不動産会社に仲介を依頼して一般の人向けに売却活動を行う形が通常です。しかし仲介以外に不動産買取業者へ売却する「買取」という方法もあります。

買取の一番のメリットは、確実に早く売却を完了できる点です。買取による売却のケースの特徴、詳細については記事後半で詳細を載せています。マンションを一日でも早く売却したいといった事情がある場合は、買取がおすすめです。

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マンション売却までの期間を短縮するコツ

マンションはなるべく早く売却したいですよね。ここではマンション売却までの期間を短縮するコツについて解説します。

販売実績の豊富な不動産会社に依頼する

販売実績の豊富な不動産会社に依頼することは、マンション売却までの期間を短縮するコツでもあり、マンションを高くスムーズに売却するコツでもあります。実際の売却活動は不動産会社が担当するため、販売実績が多い不動産会社はそれだけ信頼できると考えてよいでしょう。
また販売実績に加えて、マンション査定の際に直近の取引や、最近の市場の販売状況等について質問してみて、受け答えが明確か、しっかりした根拠を元に話をしているかなども確認して、信頼できる不動産会社を選びましょう。

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適正な販売価格を設定する

マンション販売の期間が長引く要因の一つに、販売価格が市場よりも高く設定されていることがあります。売主の立場からすれば、できる限り高く販売したいのが本音でしょう。また、住宅ローンの残債から考えて、最低でもこのくらいの販売価格にしたい、という気持ちはあって当然です。しかし、売却するマンションの地域相場よりも高値で設定してしまうと、結局は売れ残ってしまい、本末転倒になってしまいます。不動産会社とも相談して、相場に見合った適正な販売価格の設定が、早期売却のポイントです。

売り出しのタイミングを引っ越しシーズンに合わせる

3~4月と9~10月の引っ越しシーズンは、マンションがよく売れる時期です。マンションの売り出し時期を、これらの引っ越しシーズンの数カ月前頃に設定できれば、成約率は高くなる可能性はあります。しかし実際には売却したいタイミングが売却時期ともいえるので、無理に販売期間を変更する必要はありません。調整可能であれば引っ越しシーズンに合わせるくらいの気持ちでよいでしょう。

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マンションが売れない場合の対策

ここからは実際にマンションの販売を開始したにもかかわらず、なかなか売却に至らなかった場合の対応策について解説していきます。

販売価格を見直す

上述したマンション売却までの期間を短縮するコツの中にもありましたが、販売価格が市場相場と乖離している場合、売れ残ってしまう可能性が高くなります。ただし価格の下げ幅が大きすぎても損をするため、売れないからと慌てて大きく価格を下げるのではなく、不動産会社とよく相談して適正価格に調整していくことが重要です。

不動産仲介会社を変更する

市場相場に見合った適正な価格設定なのに、販売期間中に内見希望がほとんどなかったり、販売状況についても説明が曖昧だったりする場合、仲介を依頼している不動産会社の変更を検討してもよいかもしれません。

しかし専任媒介契約、専属専任媒介契約の場合、3カ月間は契約期間となるため、契約期間終了後に変更という形がよいでしょう。ただし、不動産会社が販売情報を共有するシステムであるレインズへの登録義務を怠っていたり、定期報告をまともに行っていなかったりするなど、明らかに販売活動を怠っている場合は契約途中のキャンセルも可能です。

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オンライン査定サイトを使ってみる

仲介を依頼しているにもかかわらず、なかなか売却できない状況が続いている場合、セカンドオピニオンを得る目的で、オンライン査定サイトを利用するのも一つの手です。インターネット上で査定依頼から査定結果を得ることができ、オンラインで査定が完結するため、気軽に利用することができます。

いくつかの査定結果を参考に、現在販売中のマンション価格に反映させることもできます。また実際にその中から、納得のいく不動産仲介会社があれば、仲介会社を検討してみてもよいでしょう。

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買取も検討する

しばらくマンション販売を続けてみて、どうしてもマンションが売却できない場合は、買取も検討してみてもよいでしょう。買取とは不動産会社によるマンションの買取のことです。買取の一番のメリットは、確実に早く売却を完了できる点です。

不動産会社が買主のため、売却相手を探す必要はなく、購入希望者の住宅ローンが通らずに売買契約が解除されてしまうこともありません。また買取の場合、販売情報を公開しないので、周囲に知られずに売却することができます。

買取の中でも、仲介会社を挟まずに不動産買取業者へ直接を依頼する場合、「(売買価格×3%+6万円)+消費税(※売買金額が400万を超える場合)」の金額となる仲介手数料の支払いも不要です。売却先が業者であるため、購入希望者への内見対応など、ご自身による売却活動の必要がないこと、売却後のマンション引き渡し時期も柔軟に相談できる点もメリットです。

一方で買取のデメリットは、仲介による売却価格に比べると市場価格と比較して低めの価格になる点です。買取業者にもよりますが、仲介会社を挟まない直接買取の場合、一定期間、市場で販売して、売却できない場合は買取を行う、「買取保証付き仲介」サービスなどもあるので、ご自身の状況を考えて検討してみてもよいでしょう。

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まとめ

マンションを売却する際にどのくらいの期間がかかるのかについて解説してきました。マンションの売却までの期間は平均で4カ月程度ですが、売却したいマンションのエリア、築年数や状態はさまざまなため、売却に4カ月以上の時間がかかるケースも多くあります。売却できない場合は、本記事でご紹介したポイントを踏まえて販売活動を改善していきましょう。どうしても売却できない場合は業者による買取も視野に入れてみることをおすすめします。

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