logo

BLOG

ブログ

マンション売却

マンション買取

2023.06.13
マンション買取を検討する際、気になるのが買取の見積もり(査定)の方法と相場です。ここでは、マンションの買取相場と、見積もりのやり方を知りたい人に向けて、買取のメリット・デメリットから、売却との違い、具体的な買取見積もりの依頼方法まで解説します。 マンション買取の概要と買取の相場価格 はじめに、マンション買取の概要と買取の相場価格について解説していきます。 マンションの買取とは マンションの買取とは、仲介による一般の買主に向けた売却ではなく、専門の不動産業者にマンションを買い取ってもらう(業者に売却する)ことです。 不特定多数の顧客に対して販売活動を行う仲介と異なり、買主が不動産会社になる点が、買取の大きな特徴です。 関連記事はこちら ▶︎住まなくなったマンションは売却か賃貸かどっちがお得?メリット・デメリットと判断基準を解説 ▶︎不動産売却の「仲介」と「買取」の違いを解説!あなたに合った方法もアドバイスします マンションの買取相場について マンションの買取相場は、対象となるマンションの状態によります。基本的には買取による売却価格は、一般の買主に向けた売却より売却代金は下がります。マンションのエリアや条件によって売却価格が異なるため一概にはいえませんが、買取の相場価格は、市場相場の7~8割といわれています。 マンションの買取と仲介のメリット・デメリットの比較 ここでは、マンションの買取と仲介について、それぞれのメリット・デメリットを解説し、比較してみましょう。 マンション買取のメリット マンション買取のメリットには、以下の5つが挙げられます。 ①確実な売却が可能 業者が買主なので買主を探す必要がなく、スピーディに確実に売却できます。 ②買取業者への直接売却の場合、仲介手数料が不要 仲介の場合、仲介手数料(上限:売買価格×3%+6万円+消費税)の支払いが必要です。買取業者への直接売却であれば、仲介手数料は発生しません。仲介を通して買取業者に売却する場合は、通常通り仲介手数料がかかります。 ③手間がかからない 買取であれば、修繕やリフォームなしに、現状そのままで売却できます。また、売却活動が不要なので、居住中に都度購入希望者の見学対応をする必要がありません。 ④周囲に知られずに売却可能 仲介ならインターネットや広告チラシなどで、マンション売却情報が広く知れ渡ります。買取なら周囲に知られずに売却が可能です。 ⑤引き渡し時期など相談可能 仲介の場合、買主側の都合もあるため、引き渡し時期をずらすなど調整できないこともあります。買取なら、買主が不動産会社なので、引き渡し時期なども含めて柔軟な対応が期待できます。 マンション買取のデメリット マンション買取のデメリットは、通常の売却に比べると売却価格は低くなる点です。マンションのエリアや立地や設備などの条件が異なるためケースによりますが、買取価格相場は仲介による一般の買主への売却価格の7〜8割程度といわれています。 関連記事はこちら ▶︎マンション買取は損?注意点、失敗事例、成功させるためのポイントを解説 ▶︎マンション買取のデメリットとは?通常の仲介との違いや業者選びのポイントを解説 マンション仲介のメリット マンション仲介のメリットは、買取に比べて売却価格が高くなることです。多くの場合、買取業者は、買取後に修繕やリフォームを施した上で再販するため、その分、買取価格が下がってしまうのはやむを得ないといえます。 マンション仲介のデメリット マンション仲介のデメリットは、以下の通りです。 ①いつ売れるかわからない 仲介による売却の場合、いつ売却できるかわからない点が大きなデメリットです。購入したい人が現れても、価格や条件面で折り合いがつかず、話が流れてしまうケースも多くあります。 ②内覧対応が大変 仲介によるマンションの販売活動中は、購入検討者がマンションを内覧します。特に居住中のマンションを売却する場合、内覧対応のためのスケジュール調整、事前の清掃・整理整頓などを行うため、手間と時間がかかります。 ③引き渡し時期などの調整が大変 マンションなど不動産売却の際、引っ越しの都合などで引き渡し時期の調整が必要なケースも多くあります。 仲介の場合、買主側も個人である場合が多く、買主側の都合で引き渡し時期を動かせないこともあります。仲介による売却の場合、業者による買取に比べると、柔軟な対応が期待できません。 マンション買取の見積もり依頼のコツとポイント ここでは、マンション買取の見積もり依頼のコツとポイントについて解説します。一般的に不動産取引において、マンションを含む不動産の見積もりは「査定」、見積もり価格は「査定価格」といわれます。 マンション買取の流れ 一般的なマンション買取の流れは、以下の通りです。 ①買取している不動産会社に査定依頼 買取を行っていない不動産会社も多くあります。必ず買取業務を行っている会社に、買取の査定依頼をしましょう。 ②机上査定と訪問査定により買取価格がわかる 「机上査定」と「訪問査定」により、買取価格がわかります。 机上査定とは、そのマンションのエリア、築年数、間取り、設備および過去の取引事例などのデータから、おおよその査定金額を算出する査定のことです。データのみで机上計算で算出することから机上査定といわれます。 訪問査定は、机上査定のデータに加えて、担当者が現地訪問して実際の状況を確認した上で、最終的に算出した価格です。 仲介と異なる点は、仲介の査定価格は「このくらいで売れるだろう」という予測価格に過ぎませんが、買取の査定価格は、最終的な売却価格になる点です。 ③売買契約 売主が買取価格に同意したら、買取業者と売買契約を結びます。 ④引っ越し準備・引っ越し 居住中のマンションを売却する場合、マンションの引き渡しまでに、引っ越しの準備と引っ越しの手配を行う必要があります。引っ越しには思ったより手間と時間がかかるので、早め早めの準備が大切です。 ⑤決済・引き渡し マンションの決済後に、引き渡しが行われて、マンションの買取による売却は完了です。 マンションを売却するか未定なら匿名査定もある まだマンションを売ると決まっていない段階なら、「匿名査定」で相場を知ることもできます。匿名査定とは、具体的な氏名や連絡先、詳細な住所を示さずに、匿名で査定を受けることです。匿名査定なら、誰にも知られることなく、おおまかな査定金額を知ることができます。 しかし、もしマンションを売ることが決まっているなら、通常の査定依頼をして現地査定したほうがよいでしょう。 売却か買取か迷っているなら買取保証付き仲介という選択肢もある 買取業者の中には、「買取保証付き仲介」というサービスを行っている会社もあります。買取保証とは、仲介と買取を合わせたようなサービスで、買取業者が仲介と買取を担当します。具体的には、一定期間、仲介による一般の買主に向けた売却活動を行い、一定期間後に売れていなければ、買取会社が買取を行います。 売却したい期限があるが、仲介による可能性を探りたい人にとってはおすすめのサービスです。ただし、不動産会社によって実施していないこと、全てのマンションで活用できるわけではない点に留意しましょう。 関連記事はこちら ▶︎マンション買取保証とは?買取保証のメリット・デメリットとポイントを解説 まとめ マンション買取の特徴は、確実に素早く売却できる、仲介手数料無料などメリットが多いですが、一般的に仲介より売却価格が低くなるというデメリットもあります。 マンションなど不動産の見積もりは査定と呼ばれ、机上査定と訪問査定があります。仲介か買取かで迷っているなら、買取保証付き仲介の会社を探すのもよいでしょう。本記事がマンションの買取見積もりの際の参考になれば幸いです。 監修者:キムラミキ ファイナンシャルプランナー(AFP)宅地建物取引士 社会福祉士 キャリアコンサルタント 日本社会事業大学で社会福祉を学んだ後、外資系保険会社、マンションディベロッパーに在籍後、FPとして独立。現在は、株式会社ラフデッサン 代表取締役として、個人向けライフプラン相談、中小企業の顧問業務をお受けするほか、コラム執筆、セミナー講師、山陰放送ラジオパーソナリティとしても活躍中。

マンション買取

仲介と買取

2023.06.12
マンションの買取は、一般的な仲介と比べてどのようなデメリットや注意点があるのでしょうか。本記事では、買取か仲介かで迷っている方向けに、買取と仲介の違い、買取のデメリットを解説した上で、買取に向いている物件と業者選びのポイントを解説します。 マンションの買取と仲介の違いと買取向き物件の特徴 はじめに、マンションの買取と仲介の違いを解説した上で、買取向き物件の特徴についてお伝えします。 マンションの買取と仲介の違い マンション買取による売却は、不動産会社の買取サービスを利用してマンションを売却します。一方、マンションの仲介による売却は、マンション売却の仲介を不動産仲介会社に依頼し、仲介を通じて一般の買主にマンションを売却することになります。 買取と仲介の大きな違いは、売却先(買主)です。マンション買取サービスを利用した場合の買主は買取を行う不動産会社になり、マンションの仲介による売却では主に自分のマイホーム購入を目的とする一般の人が買主となります。 関連記事はこちら ▶︎住まなくなったマンションは売却か賃貸かどっちがお得?メリット・デメリットと判断基準を解説 ▶︎不動産売却の「仲介」と「買取」の違いを解説!あなたに合った方法もアドバイスします 買取向き物件の特徴 買取に向いている物件としては、主に以下のような特徴が挙げられます。 ・築年数が古いマンション 築年数が古いマンションは、人気がないことから買取向きの物件といえます。築年数が古いマンションは、間取りや設計が現代の生活に合っていなかったり、設備が古く故障の可能性があるなど、新築や築浅の物件と比べて敬遠される理由が多くあります 特に耐震性に対する不安は大きく、新耐震基準ではないマンション、いわゆる旧耐震基準のマンションは、人気がない傾向があります。震度6強~7程度の地震にも耐えられる新耐震基準は、1981(昭和56)年6月1日以降の建築確認に適用されています。その前日までに適用されていた基準が旧耐震基準と呼ばれています。 ・売り急いでいるマンション 仲介によるマンション売却は、いつ売却できるかわからないというデメリットがあります。売却予定のマンションに、離婚や相続などによって売却期限がある場合、いつ売れるかわからない仲介での売却より、1カ月程度で確実に売却できる買取のほうが向いているといえます。 ・訳ありなど不利な条件があるマンション 過去に事件や自殺などが発生した場合、マンション売却に大きく影響します。そのような不利な条件がある、いわゆる訳ありのマンションについては、なかなか買い手がつかないケースが多くみられます。 買取であれば専門の業者が購入するため、売却できる可能性があります。 ・相続したマンション(家具・家電などあってもそのまま売却できる) 相続したマンションを売却する際に面倒な点として、残置物といわれる、家具や家電などといった不用品がそのままマンション内に残っているケースがあります。買取サービスなら、そのままの状態でも手間なくマンションを売却することができます。 ・周囲に知られずに売却可能 物件の売りやすさ、売りにくさにはあまり関係ありませんが、マンション売却を知られたくない人やプライバシーを重視したい人にとっては、買取サービスが向いています。仲介によるマンション売却の場合、インターネットなどの媒体を通じて広く販売情報が公開されます。買取の場合、周囲に知られずにスムーズな売却が可能です。 マンション買取のデメリット ここからは、不動産会社による買取サービスのデメリットについて詳しく解説していきます。 ・販売価格が仲介より低い傾向にある 不動産会社の買取サービスを利用してマンションを売却する場合、売却価格(買取価格)の相場はマンションを仲介によって一般の買主に売却した場合に比べて、7~8割程度といわれています。買取サービスには、さまざまなメリットがありますが、仲介による売却に比べて売却価格が低くなる点が、買取の主なデメリットとなります。 ・全てのマンションが買取対象とはならない 日本全国の全てのマンションが買取対象となるわけではありません。買取を行う不動産会社によって、エリアや条件が異なっており、その条件に合致しないマンションの場合、買取対象外となってしまうデメリットがあります。 関連記事はこちら ▶︎マンション買取のデメリットとは?通常の仲介との違いや業者選びのポイントを解説 マンション買取業者選びのポイント ここからは、マンション買取業者選びのポイントについて解説していきます。 買取実績が豊富な会社 買取サービスを行っている会社は数多くありますが、マンションの買取実績が豊富な会社を選ぶことが買取業者を選ぶ上での第一条件となります。 なぜなら、買取実績や経験が少ない会社の場合、買取査定に対する知識・経験の不足から、不当に安く見積もられたり、トラブルが起こったり、融通が利かなかったりする可能性が高くなるためです。また資金不足で買取がむずかしい場合もあります。 買取に伴うサービスが充実している会社 マンション買取サービスを行っている会社の中には、単純にマンションを買い取るだけでなく、買取に関連したさまざまな付帯サービスを提供してる会社もあります。 例えば不用品を処分してくれるサービスや、買取後にその物件を賃貸してくれる、いわゆる「リースバック」などのサービスがあります。 特に知っておくべきサービスは「買取保証」です。買取保証は、一定期間、仲介による一般の買主に向けた売却活動を行い、一定期間を過ぎても売却できなかった場合は、不動産会社が買取を行ってくれるというサービスです。売却期限が決まっているが、仲介による売却もチャレンジしたいという方は、買取保証サービスを受けてみるのも一つの方法です。 柔軟な対応が可能な会社 柔軟な対応が可能かどうかは、不動産会社選びの重要なポイントです。 マンションなどの不動産売却の際は、問題やトラブルだけでなく、引き渡しのタイミングを遅らせたい、あるいは不用品の処分を行いたいなど、困りごとや相談したい事柄が発生しがちです。そのような不測の事態にも臨機応変に対応してくれる会社であれば、安心して売却を依頼することができます。相談事や心配事がある場合は、売却相談の際に、不動産会社に気軽に相談してみることをおすすめします。 関連記事はこちら ▶︎マンション売却時の不動産会社を選ぶ3つのポイントを徹底解説! まとめ マンション買取のデメリットについて解説してきました。マンション買取サービスの大きなデメリットは、仲介に比べると売却価格が低くなる傾向がある点です。 しかし買取には、スピーディな売却や、一般に売りにくい物件でも売却できたり、手間が省けたりするなど、さまざまな利点もあります。 本記事の内容が、マンションの買取サービスを検討する上で、お役に立てれば幸いです。 監修者:キムラミキ ファイナンシャルプランナー(AFP)宅地建物取引士 社会福祉士 キャリアコンサルタント 日本社会事業大学で社会福祉を学んだ後、外資系保険会社、マンションディベロッパーに在籍後、FPとして独立。現在は、株式会社ラフデッサン 代表取締役として、個人向けライフプラン相談、中小企業の顧問業務をお受けするほか、コラム執筆、セミナー講師、山陰放送ラジオパーソナリティとしても活躍中。