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2022.11.22

マンション売却

マンション売却の際にクリーニングはした方がいいの?

マンション売却の際に、お部屋のクリーニングをした方が高く売れるのではないかと考えたことはありませんか?この記事では、マンション売却を考えている人に向けて、マンション売却の際に、お部屋のクリーニングをする必要性の有無やクリーニングが必要なケースについてご説明します。その上で、マンション売却の際のお部屋のクリーニングのメリットとデメリットについても整理してお伝えします。

マンション売却にクリーニングは必要か?

結論から申し上げますと、マンション売却の際にお部屋のクリーニングは原則として必要ありません。確かに、マンションのお部屋がきれいな方が見た目の印象もよいため、早期に購入者を見つけられる可能性はあります。しかし、マンション売却の際のお部屋のクリーニング費用は、売主負担となります。

売主負担であっても「節税につながるからいい」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、売買契約締結前に支出した購入検討者のイメージアップを図るためのお部屋のクリーニング費用は原則として譲渡費用に当たらず、節税にもつながらないでしょう。なお、購入者からの要望で、売買契約後に支出したお部屋のクリーニング代金はマンション売却収入から差し引く譲渡費用として経費にすることで、節税につなげられる可能性があります。

壁紙などの内装の好みは十人十色です。内覧の際の見た目をよくするために、お部屋のクリーニングをしたり、リフォームを加えたりしても、購入者が引き渡しを受けた後に、改めてお部屋のクリーニングを行う可能性もあります。また、壁紙を張り替えるなどのリフォームも行う予定であるかもしれません。

つまり、購入検討者のイメージアップのために、せっかくお部屋のクリーニングを行っても節税につながらない上、購入者が改めてお部屋のクリーニングをすればその費用は水の泡になってしまう可能性もあるというわけです。

基本的に、所有するマンションが築浅物件であったり、日頃からきれいに使用されている部屋であったりする場合には、マンション売却に際して、改めてお部屋のクリーニングを行う必要はないと考えておきましょう。

ただし以下のような物件においては、マンション売却の際のお部屋のクリーニングを検討する余地はあります。

【築古物件】
築古物件では、特に水回り(キッチン、お風呂、トイレなど)の汚れがマイナス印象になる可能性があります。リフォームする必要まではありませんが、水回りのクリーニングは行っておくとよいでしょう。

【汚い物件】
誰でも汚く使用されている部屋によいイメージを持ちません。売主の信頼イメージにも影響する可能性があります。カビやホコリのほか、ペットを飼っている方の場合は臭いや毛が目立たないようにお部屋のクリーニングを行っておきましょう。

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マンション売却においてクリーニングするメリット

マンション売却の際、お部屋のクリーニングを行うメリットについて整理してお伝えします。以下でご紹介するメリットはクリーニングだけでなく、断捨離や整理整頓でも生じるものです。マンション売却を検討し始めたら、クリーニングの要否にかかわらずどんな物件でも、訪問査定や購入検討者の内覧を見据えて、断捨離や整理整頓には取り組んでおくことをおすすめします。

【イメージアップ】
築古物件や、築浅であっても使用状況によってカビやホコリが目立つ物件は、マイナスイメージになります。クリーニングすることにより、イメージアップを図ることができます。

【値引き交渉要因の除去】
築古物件や使用状況の悪さが目立つ物件はマイナスイメージになるため、購入後のクリーニング費用の負担を考慮して値引き交渉を受ける可能性もあります。クリーニングしておくことによって、値引き交渉の要因をあらかじめ除去しておくことができます。

【早期売却の可能性】
売却予定のマンションを内覧したときに、クリーニングされたきれいな部屋を見て、購入検討者がよいイメージを持ってくれれば、早期売却の可能性にもつながります。

【査定価格が上がる可能性】
マンション売却を検討する際、まずは不動産会社に査定依頼を行います。査定依頼には、「机上査定」と「訪問査定」があります。机上査定は、物件情報の概要をインターネット上で入力するなどして、不動産会社が有する売買データを基にして査定価格を算出するものです。その後、実際に物件を訪問して、詳細を確認した上で査定価格を算出するのが訪問査定です。

つまり、購入検討者よりも先に、売却予定のマンションを見るのは不動産会社です。不動産会社の担当者が好印象を持てば、査定価格が上がる可能性もありますし、購入検討者に積極的に紹介してくれる可能性も高まるでしょう。

マンション売却においてクリーニングするデメリット

マンション売却においてクリーニングすることにはメリットもありますが、もちろん以下のようにデメリットもあります。所有するマンションにおける、お部屋のクリーニングの必要性とメリットやデメリットのバランスを考えながら、クリーニングの要否を考えてみるとよいでしょう。

【一定の費用がかかる】
マンション売却において、お部屋のクリーニングを行うためには一定の費用がかかります。先にもお伝えした通り、売買契約後に買主の要望によってお部屋のクリーニングを行う場合、その費用を経費とすることで節税につながります。しかし、その条件に当てはまらない場合には節税につながらないことも知っておきましょう。

【クリーニングが売却価格に影響を与えない可能性】
クリーニングを行っても、査定価格や売却価格に影響を与えない可能性もあります。イメージアップは図れますが、クリーニングによって大幅な査定価格や売却価格のアップにはつながらないと考えておきましょう。

クリーニングは必要そうだけど、手間をかけたくない場合の対応

所有するマンションが、築古物件や汚い物件に該当している場合、「お部屋のクリーニングを行った方がよさそうだけど、大幅に売却価格に変化がないのであれば手間をかけたくない」と考える方もいらっしゃるでしょう。

その場合には、「買取」も一つの選択肢です。買取とは不動産会社が直接、マンションなどの不動産を買い取ってくれる仕組みです。買取価格は、市場で売買する際の相場価格を下回るのが一般的です。ただし、「手間をかけるのが面倒」、「早期に不動産を現金化したい」という方にとってはおすすめの方法でもあります。マンション売却をいつまでに行いたいのか、どれくらい手間をかけられるのかなどを考慮して、買取も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

マンション売却の際のクリーニングは原則として必要ありません。しかし、不動産会社、購入検討者のイメージをよくするためにしておいた方がいいケースもあります。クリーニングによる大幅な売却価格などの上昇は期待できませんので、費用対効果をよく考えた上で、不動産会社と相談しながらクリーニングの是非を判断してみることをおすすめします。その結果、クリーニング不要と考えた場合も、イメージアップのために清掃や不要なものの整理、断捨離は早めにして、マンション売却を有利に進めていきましょう。

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